100万人の
キャンドルナイト2003
ポスター・はがき

100万人のキャンドル
ナイト実行委員会
2003.06.22(夏至)
2003.12.28(冬至)

でんきを消して、スローな夜を。

1年の中でもっとも夜の短い夏至の日と、最も夜の長い冬至の日。夜の8時から10時までの二時間、電気を消して過ごそうというコンセプトのみを共有し、あとはそれぞれが自由にすきなことをしようというキャンペーン。環境文化運動です。この日本初・草の根環境ムーブメントは環境省「Co2削減・100万人の環」とのパートナーシップのもと2003年に始まり、2004、2005、2006年と、毎年催されています。趣旨に賛同してくれた人たちが周りの人に呼びかけて、キャンドルナイトの輪が、日本中に、そして世界にも、どんどん広がっています。

活動の始まり
2001年5月。原子力発電所建設を増やして電気を供給しよう、というブッシュのエネルギー政策に反対してカナダで「自主停電運動」が起こりました。この流れに参加した辻信一と環境NGOのナマケモノ倶楽部は、毎月『カフェスロー』で「暗闇カフェ」を催すことにしました。さらに2002年10月(原子力の日)、辻信一の呼びかけにこたえた藤田和芳(有機食材宅配「大地を守る会」会長)は、6万人の会員に向けて「でんきを消してキャンドルを」と呼びかけました。すると大地を守る会に、「久しぶりにゆっくり家族と話した」など楽しい時間を過ごしたという声が集まり、二人はもっとたくさんの人に呼びかけてもいいかもしれない、と考えるようになりました。12月、さらにまわりの人たちに声をかけ、一緒に名前をつけたり、キャッチフレーズを考えたり、呼びかけ文・でんきを消す日と時間を決めたり、最初の呼びかけ人を集めたりしました。

 
増上寺イベント
こうして2003年6月22日。100万人のキャンドルナイトは始まりました。ささやかな呼びかけへの賛同の輪が、口コミやメールを通じて広がりました。この時の呼びかけ人は154人、賛同団体・個人は300、登録イベント数は63、東京タワー・ランドマークなどのライトダウン施設は全国で2278か所、39のマスメディアに取り上げられ、参加者は500万人(環境省発表)になりました。カメヤマローソクが1万個のローソクを下さり、ポスターと一緒にウェブサイトを通じて欲しい人に送料着払いで配りました。東京・増上寺では忌野清志郎さんや小泉今日子さんがコンサートを実施し、尾道の艮神社の境内では尾道の学生たちが石段と参道に行灯を並べるなど、自発的なイベントが日本中で行われました。また冬至のキャンドルナイトでは、東京都渋谷区の表参道から渋谷駅までの全長500メートルの通称「キャットストリート」を美大の学生が1000個のロウソクで「キャンドルアート」を作り上げ、またNPO「渋谷川ルネッサンス」が埋め立てられた渋谷川を竹灯籠で復元するなどのイベントが行われるなど、日本全国では18都道府県、38件のイベントが行われました。
 
サステナの役割
二人の話を聞いたマエキタミヤコは、"100万人の広がりをもちますように″という願いをこめて「100万人のキャンドルナイト」という名前と、"でんきを消して、スローな夜を。"という合言葉、趣旨や思いを伝える「呼びかけ文」を作り、マッチやハガキ、名刺サイズのカードをアートディレクター・葛西薫さんにお願いしました。

 
PRグッズ


ST・PL : マエキタミヤコ     曽慶タカ
AD : 葛西薫

各地でのイベント

 渋谷川(主催:渋谷川ルネッサンス


 キャットストリート(主催:照明探偵団

http://www.candle-night.org/2003summer/
http://www.candle-night.org/2003winter/