アースデイマネー

特定非営利活動法人
アースデイマネー・
アソシエーション(edma)
2006.2


お財布に入れて持ち歩く人みんなに、
小さな「ありがとう」がいっぱい貯まってるといいなあ。

渋谷の生まれ地域通貨・アースデイマネー。(カード表面記載・キャッチ)元々は渋谷川を中心に発展した運動です。1円=1rという単位を持つ、このお金、例えばボランティアをした時に「ありがとう」の証にもらえます。たくさん発行したはいいものの、紙幣だから、どこでどんな人が、どんな風に使ってくれているのか、発行している人たちが、管理しきれなくなってしまいました。そこで生まれたのが、アースデイマネーカード。カードと独自のシステムを使って、発行・使用等の管理ができるという、地域通貨界では初の試み。


CD:マエキタミヤコ
AD・D:野村真美
C:山内真太郎


ストラテジー
カード表面には、アースデイマネーの単位である「r」を用いました。でも、なんとなく、道路にも見えるし、川(渋谷川)にも見える。たくさんの人に使われる、そんな存在になって欲しいことをイメージしています。ド派手なピンク色は、渋谷川沿いに咲く花のように、キラキラとかわいくも、目立つ存在であって欲しいので、このピンク色。お財布に入れても、目立ってしまう。お財布の中で死んでしまわないように、派手な色を用いました。カード本体、カードの包装紙、アースデイマネーが使えるお店の店頭に張るステッカー、カードの販促リーフレット、すべて同じデザインで統一。まだまだ、知る人ぞ知る、という存在なので、デザインを流用することで、異なる場所で見かけても、認知されやすいというわけです。ちなみに、カードはB5の一枚の紙を折って包み込まれた状態で販売されています。印刷屋さんで折ってもらうと、折代が掛かるため、節約のために、ボランティアさんたちの手作業です。そのため、誰が折っても、同じようにきれいに折れるよう、デザインされています。もちろん、折り作業に参加してくれた方にはrがもらえます。

 
効果
リアクションとしてあったことのなかに、デザインが洗練されましたね、センスが良くなったと、複数の人に言われたこと、またピンクで女性らしくなった、女性でも持ちやすくなった、女性にとって良いといった二点の感想が集まったということ。アースデイマネーとしても、今までブルー、黄色、グリーンといったアースの中にピンクが加わったことで、アースデイマネーの中に今までなかったいろどりの要素が加わったということ。カードのrの形がデザインとしてはシンプルかつ、磁気テープの帯を逆手に取ったもので、インパクトがあるのですごく良かったのではないかということ。以上の感想を頂きました。また、パンフは2万部印刷したうちの7割は配布が終了し、カードはもうすぐ3000枚が出ようとおり、半年という期間ではなかなかの結果ではないかな、とも。もっと普及するといいですね。


 


 
説明
地球/社会環境をよくするために生まれた「自由なおカネ」が地域通貨。おカネが変われば世界は変わる――そんな夢をもって、アースデイマネーは2001年に紙幣として誕生しました。アースデイマネーがそれまで紙片だったのだけれども、かさばる、家においてくるなどで使われないのでポイントカードみたいなカードにしたいということになって、カードのデザインやどういうものにしたいかというので始まりました。

http://www.earthdaymoney.org/